東上ガスのソリューション|東上ガス株式会社

【導入事例】子どもたちの教育環境改善と災害対策強化へ向けて

作成者: ソリューション営業部|2025.06.23

三芳町小中学校様

電源自立型GHPと災害対応型バルク設置工事

~埼玉県三芳町の小中学校に空調設備『電源自立型GHP』と『災害対応型バルク』の

設置工事を行いました~

 

2025年1月に埼玉県三芳町の小中学校4校に空調設備『電源自立型GHP』と『災害対応型バルク』が導入されました。

東上ガスは導入に当たり、業者に携わらせていただきました。

導入から約半年が経ち、導入後の反響などを三芳町のご担当者様にお伺いしました。

本日は三芳町の魅力と併せて、導入経緯から導入後の反響までをご紹介いたします。

 

目次

1. 世界農業遺産の町 埼玉県三芳町のご紹介

2. 三芳町の災害対策

3. 小中学校体育館における熱中症対策と避難所機能の強化

4.東上ガス担当者より

5.東上ガスだからできること

1.世界農業遺産の町 埼玉県三芳町のご紹介

三芳町は、武蔵野の美しい雑木林と、整然と区画された畑を残す町として広く知られております。また、有名な富の川越いもや美味しいみよし野菜など、多くの魅力に溢れています。

こちらではそんな三芳町の魅力についてご紹介します。

三芳町の場所

三芳町は首都圏から約30キロメートルに位置し、埼玉県入間郡の南部、武蔵野台地の北東部にあたります。

東に志木市・富士見市、南東に新座市、南西に所沢市、北にふじみ野市・川越市と隣接し、東京に一番近い埼玉県の町です。

 

世界農業遺産の町

三芳町では、江戸時代から木々を植えて平地林を育て、集めた落ち葉を2~3年かけて発酵させ、堆肥として活用する伝統的な農業が営まれています。

農産物の安定的な生産に加え、景観や生物多様性を育むシステムが今なお継承されていることが評価され、2017年3月に日本農業遺産に、2023年7月に世界農業遺産に認定されました。

 

富の川越いも

「富の川越いも」の生産を担う農家が軒を連ねる道を「いも街道」と呼びます。

シーズンになると街道沿いにはのぼり旗が一斉にはためき、様々な品種を各農家から直接購入できます(9月~1月頃まで)。富の川越いもで作られたアイスや羊羹、焼酎なども販売されて賑わいをみせております。

 

三芳のそば

町内には20haものそば畑が広がり、埼玉県内有数のそば生産地。

三芳産そばは粘りが強く、十割そばにしても歯切れやのどごしが良いのが特徴です。

季節には一面のそば畑を見ることができます。

 

三芳の自然

武蔵野の面影を残す雑木林の豊かな緑は、三芳町の魅力の一つです。
林の中に遊歩道やベンチ、遊具などを設けた公園は、散策したり、お弁当を広げたりするのに最適です。

のんびり過ごしたい休日に出かけてみませんか?

 

2.三芳町の災害対策

三芳町では、災害対策に対して様々な取組を行っております。

ここでは、その災害対策についてご紹介します。

 

備蓄品

三芳町では災害に備えて、町内の小中学校に防災倉庫と役場庁舎を整備し、災害物資を備蓄しています。

 

水の確保

災害時の断水に対応するため、各指定避難所(8小中学校)の備蓄倉庫に保存水(ペットボトル)を飲料用として確保していますが、生活用水も大量に必要になります。

町では、各指定避難所に「災害用井戸」を設置し、さらなる水の確保に努めています。井戸は年に2回の水質検査はじめ、適正な維持管理を実施するとともに、各避難所に関係する行政連絡区では、町の防災訓練等の機会に井戸を使用した訓練も行っています。

 

防災行政無線

災害時、町内全域に迅速かつ正確な情報を伝えるため、町内31ヵ所に防災行政無線を設置しています。

 防災行政無線の放送内容については、12時のチャイム、小学生の下校をお知らせする放送、夕方の放送を定期的に行っております。

これ以外の放送内容は「 三芳町地域コミュニティメール 」「 三芳町twitter 」でお知らせしております。

また、緊急情報のページや「 発するFM 」ホームページ内でも確認できます。

 

その他

上記以外にも様々な対策を行っております。

・建築物耐震診断、耐震改修助成制度

・町内小中学校を避難場所として指定

二市一町(ふじみ野市、富士見市、三芳町)において「災害時における相互援助に関する協定」を締結

 

※2025年6月9日時点の情報です。

 最新の情報は三芳町のホームページをご確認ください。

 

3. 小中学校体育館における熱中症対策と避難所機能の強化 

日常での使用に加えて災害時の避難所となる小中学校の体育館。

そんな体育館において注目されているのが、夏場における熱中症対策です。

三芳町においても2つの課題があり、解決手段を検討されておりました。

 

【課題】

①体育館利用時の安全安心な学習環境を整備する必要性

②災害時の避難所機能の強化

 

【解決手段】

①体育館空調として『電源自立型GHP』の導入

②災害対応型バルクステムの導入

 

どのような経緯を経て導入まで至ったのか、導入後にどのような効果があったのか、ご担当者様からお声を頂戴しましたので、ご紹介いたします。

 

導入経緯

昨今の夏の猛暑を受け、夏場の体育館利用時における熱中症対策など、児童・生徒の健康を保ち、快適な教育環境を整備する必要性が高まっておりました。

併せて災害時の避難所機能の強化を同時に進める必要性がありました。

様々な選択肢がある中で、まず『エネルギーの選択』を検討した結果、『LPガスの優位性』を知りLPガスを使用した設備を採用することに決めました。

 

『LPガスの優位性』 災害時に強いLPガス

①LPガスは災害時にエネルギーを自立的に供給できる分散型エネルギーであること

②LPガスは個別供給できるため、配管の点検が完了次第すぐにガスを使用でき、都市ガスに比べて復旧が早いこと

また、『災害対応型バルク』を同時に導入することで避難所機能の強化を進めることが出来るため、セットでの導入をすることに決めました。

 

設置設備の概要

電源自立型GHP

停電時でも空調や照明、その他コンセントへの電力供給が可能です。

バッテリーを内蔵しており停電時でも使用できるため、災害時への対策に大変有効な製品です。

 

 

LPガス災害対応型バルク

自然災害などによりライフラインが寸断された状況においても、LPガスによるエネルギー供給を安全かつ迅速に行うことができる設備です。

災害対応型バルクについては下記リンク先にてご紹介しておりますので、併せてご覧ください。

 

 

 

 

導入後の効果とご感想

2025年2月1日から運用を開始し、3ヵ月しか経過していない(※5月下旬にお伺い)ため夏場の利用はこれからとなりますが、冬場の卒業式において暖房を使用した際には「暖まりが早くてとても快適でした」との反響がありました。

また今後、夏場に空調を使用することで体育館を快適に使用できるため、体育の授業や部活動での使用が増えることは学校側の担当者からも喜びの声が聞こえてきております。

まだ夏場の時期を迎えてはおりませんが、部活や体育の授業、体育館行事等で空調を利用することで児童・生徒の健康管理が格段にしやすくなっていると感じます。

また、今後避難訓練等で模擬的に災害時を想定した空調利用や対応型バルクを活用したLPガス非常用発電機の使用、調理器具(炊出し)の使用を実施し、町民の皆様が有事の際このような備えがあることで、とても心強く安心できる町と思っていただけるよう展開していきたいと思います。

今回導入した設備で「子どもたちの教育環境の改善」と「避難所機能の強化」という二つの大きな住民サービスが提供できたことに大変満足しています。

 

4.東上ガス担当者より

『人と地域により添い、笑顔あふれる生活を支えます』を企業理念とする当社にとって、地域の皆様に貢献できる設備の導入に関われましたこと大変嬉しく思います。

今後の運用に当たり、定期的なメンテナンスなどを実施し、皆様が安心してお使いいただけるよう努めさせていただきます。

令和7年度も三芳町内の小中学校では設置が予定されております。

本年度の設置を以って、町内全ての小中学校への設置が完了となり、より住みやすい町となります。

 

5.東上ガスだからできること

今回は三芳町における体育館空調向けの電源自立型GHPと災害対応型バルクの導入事例をご紹介させていただきました。

導入をご検討の施設・設備ご担当者様はもちろん、設計事業者様・設備事業者様からの設計・機器選定などのご相談もお待ちいたしております。

また、当社では三芳町内にLPガス充てん施設を保有し、日頃より、ご家庭用・業務用・産業用問わず三芳町内の多くのお客様にLPガス・高圧ガスをご利用いただいております。

【東上ガス 埼玉西部支店】

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  • 現地調査からアフターフォローまで一括でお任せいただけます。
  • ご提案書、シミュレーションを作成し、導入効果をご説明いたします。
  • その他、省エネ製品・BCP対策製品など総合的なご提案が可能です。

当社からのご提案の流れ

 

東上ガス株式会社  ソリューション営業部 産業エネルギー課

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