～ご入居者やご家族、働く職員の皆様に大きな安心を！～
社会福祉法人三芳厚生福祉会様は、武蔵野の自然あふれる三芳町上富地区にて、昭和59年4月に特別養護老人ホーム「みよし園」を、平成7年10月には介護老人保健施設「むさしの苑」を開設し、長きにわたり地域に根差した福祉サービスを展開されています。
本記事では、そんな三芳厚生福祉会様の各施設に設置したLPガス非常用発電機の導入事例についてご紹介します。
1. 「大切にされていると感じられる場所」を目指して 三芳厚生福祉会様のご紹介
2. 高齢者や要介護者がいる施設における安心対策『LPガス非常用発電機』の導入
＋導入前に抱えていた課題
＋東上ガスからの提案
＋導入後の効果
＋ご担当者様より導入後のご感想
＋活用した補助金の紹介 「地域介護・福祉空間・整備等施設整備事業補助金」
三芳厚生福祉会様は自然豊かな三芳町上富地区で、特別養護老人ホーム「みよし園」と介護老人保健施設「むさしの苑」を運営し、地域の皆さまに寄り添った高齢者福祉サービスを提供されています。
「みよし園」は「目くばり」「気くばり」「心くばり」をモットーに日常生活のお世話や機能訓練、健康管理及び療養上のお世話をすることを目的とする施設で、明るく温もりのある開かれた施設づくりに取り組まれています。
「むさしの苑」は在宅復帰を目指した施設となっており、運動のリハビリ、生活のリハビリ、家族のささえの三本柱でリハビリテーションを行っておられます。また、栄養マネジメント、口腔ケアにも力を入れて、ご利用者の状況に応じた健康管理に努められています。
三芳厚生福祉会様では、利用者さま一人ひとりの能力や状態を丁寧に見極め、暖かいコミュニケーションと笑顔を大切にしながら、尊厳を重んじた質の高いケアを提供されています。
このたび、三芳厚生福祉会様が運営される特別養護老人ホーム「みよし園」と介護老人保健施設「むさしの苑」に、LPガス非常用発電機を設置いたしました。
数ある停電対策の中からLPガス非常用発電機を選択いただいた理由や、導入後の効果についてお話を伺いましたので、ご紹介します。
三芳厚生福祉会様では、医療機器や空調設備、冷蔵庫など、電力が欠かせない重要な設備を数多く備えていらっしゃいます。
このため、停電時にはご高齢の方や要介護者の皆さまの安全確保が大きな課題となっていました。
こうした「停電時の命を守るための対策」として、具体的に三つの課題を抱えられていました。
三芳厚生福祉会様が抱えていた課題を解決するために下記の3つの観点でご説明・ご提案を行い、それぞれの特性をご理解いただきました。
① 災害時におけるエネルギーの選択
災害時には電力や都市ガスの供給が止まることがありますが、LPガスは個別供給や備蓄がしやすく、過去の災害でも早期復旧の実績があります。
そのため、重要な設備の稼働やご入居者様の安心・安全を守るエネルギー源として、LPガス非常用発電機は高く評価されています。
② 環境性能におけるエネルギーの選択
LPガスは、その他の化石燃料と比較して臭いや排ガスが少なく、環境への負荷が小さいクリーンなエネルギーとして高く評価されています。
運転時に発生するCO₂排出量も抑えられるため、施設のカーボンニュートラルや環境負荷低減にも貢献します。
こうした環境特性は、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や目標11「住み続けられるまちづくりを」にも直結しています。
LPガス非常用発電機を導入することで、施設そのものの脱炭素化の推進に貢献できるだけでなく、非常時にも安定したエネルギー供給を確保できるため、地域の災害時避難所としての役割も果たすことができるのです。
LPガス発電機とディーゼルエンジン発電機の比較（一般例）
|
項目 |
LPガス発電機 |
ディーゼルエンジン発電機 |
| 燃料の調達 |
ガス会社が残量管理し、
定期的に配送するため、常に調達が可能
|
災害時の調達が難しい
自ら購入する必要がある
|
| 燃料保管 |
平時使用しているボンベ
またはバルクで保管が可能
|
別途外部タンクの設置が必要
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| 燃料の移動 | ガスボンベで簡単に移動可能 | ドラム缶など移動タンクへの入替が必要 |
| 燃料の劣化 | 燃料が劣化しにくい | 燃料が劣化する可能性がある |
| 振動・騒音 |
ディーゼルエンジンよりも少ない
|
大きくなる場合もある |
| 環境性 |
CO₂排出量、粒子状物質、
硫黄酸化物が少ない
|
CO₂排出量、粒子状物質、
硫黄酸化物が多い
黒煙が発生する
|
| 機種のバリエーション | バリエーションが少ない | 機種が豊富 |
③ 災害対策強化に伴う安心感の創出
LPガス非常用発電機の導入は、災害時にも安定した電力供給を確保できるBCP（事業継続計画）対策として大きな役割を果たします。
昨今、施設運営においてBCPの整備・強化が求められており、非常時にも事業やサービスの継続が可能であることは、ご利用者様やそのご家族、地域社会からの信頼獲得にも直結します。
災害発生時も速やかに必要なエネルギーを確保できる体制づくりは、ご高齢の方や要介護者の“命を守る”安心の基盤になります。
また、社会福祉施設は地域の避難拠点として期待される場面も多く、BCP対応施設であることを積極的に発信することで、近隣住民や自治体に対する安心感・信頼感の向上にもつながります。
上記の3つの観点にご納得頂き、さらに補助金の活用が見込めるタイミングだったこともあり、三芳厚生福祉会様が運営されている「みよし園」と「むさしの苑」どちらの施設にも、『LPガス非常用発電機』を東上ガスより導入いただくことになりました。
LPガス非常用発電機の導入から約1年半ほど経ち（2025年7月時点）、その後の状況や現場ではどのような変化があったのでしょうか。
改めて導入後の効果とご感想をお伺いしました。
◆安心感
非常時の電源供給に不安がなくなったことで、入居者様やご家族、職員の皆さまは日々の生活や業務に集中できるようになりました。
特に夜間の急な停電や、大雨・台風など突発的な災害時でも「発電機があるから大丈夫」という安心感が定着しています。
停電の心配が減ることで、ご入居者様の健康や安全はもちろん、スタッフの負担や緊張感も和らぎ、施設全体に落ち着きと安心の空気が広がっています。
◆ご入居者様のご家族や見学者からの信頼獲得
非常用発電機の導入により、施設の安全対策や災害対応力が大きく向上したことで、ご入居者様のご家族や施設見学にいらっしゃる方々からも高い信頼と安心の声をいただいています。
また、万が一の有事にも迅速に対応できる体制が整っていることは、施設の信頼性の証明であり、今後の選定理由としても大きな魅力となっています。
見学者に対しても、災害時の備えや地域への貢献姿勢を直接説明できるため、施設全体の価値やイメージの向上にもつながっています。
◆職員の意識向上
発電機導入後は、定期的に年1回の試運転や訓練を実施することで、職員一人ひとりの防災意識が高まり、停電発生時の行動や対応手順がしっかりと身についてきました。
訓練を重ねることで役割分担や連絡体制の確認が習慣となり、いざという時にも迅速かつ的確に動ける自信やチームワークが強化されています。
また、現場で起こりうる課題や改善点も同時に共有され、継続的に施設全体として常により良い対応を目指す雰囲気になりました。
停電時の不安を抱えながら過ごしていた日々が、LPガス非常用発電機の設置によって一変しました。
特に空調や医療機器が止まらない安心感は、入居者だけでなく職員やご家族にも大きな安心をもたらしています。
LPガスを選択したことで燃料の管理もラクにでき、補助金を活用して無理なく導入できたことも大きなポイントでした。
「導入して良かった」と心から思っています。
この度のLPガス非常用発電機設置において、三芳厚生福祉会様は「埼玉県地域介護・福祉空間・整備等施設整備事業補助金」を活用されました。
この補助金は、介護施設等における防災・減災対策を推進するため、スプリンクラー等の整備、非常用自家発電設備・給水設備の整備、水害対策に伴う改修、新型コロナウイルスの感染拡大防止に係る換気設備の設置等について、厚生労働省の地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金を活用し補助する事業です。
【補助金対象事業】※令和7年度の内容です
●高齢者施設等の非常用自家発電設備等整備事業
●高齢者施設等の給水設備整備事業
●既存の小規模高齢者施設等のスプリンクラー設備等整備事業
●高齢者施設等の水害対策強化事業
●高齢者施設等における換気設備の設置に係る経費支援事業
【補助率】
例えば、高齢者施設等の非常用自家発電設備等整備事業の場合…
補助対象経費の4分の3
※総事業費500万円以上のみ対象（ただし、燃料タンクは除く）
他にも気になる補助金等ございましたらお問い合わせください。
『LPガス非常用発電機』は福祉施設や医療施設、避難所に指定されている学校・公共施設、事業継続が求められる中小企業・加工食品工場などへの設置におすすめです。
また、LPガス非常用発電機については下記のリンク先でもご紹介しておりますので是非ご覧ください。
停電対策でお困りの事業者様、ぜひ東上ガスまでお問い合わせください。
東上ガスでは、本記事でご紹介させていただいたLPガス非常用発電機は勿論、災害対策設備としては災害対応型バルク、またボイラー、太陽光発電、蓄電池などの省エネ機器や環境対策機器なども多数お取り扱いしております。
現地調査からアフターフォローまで一括してお任せいただけますので、抱えている課題やお悩み等ございましたら下記よりお気軽にお問い合わせください。
埼玉県を中心に関東一円、静岡県までご対応させていただきます！
【東上ガスからのご提案】～お客様が抱える課題・お悩み ご相談ください～
当社からのご提案の流れ
東上ガス株式会社 ソリューション営業部 産業エネルギー課
住所：埼玉県富士見市水谷東3-9-1
電話：048-473-2113（平日8時30分～17時）
メール：env@tojogas.co.jp